丑の日ではない”夏の土用”に鰻「石ばし」へ(@江戸川橋)
夏といえばウナギ。2024年の「土用の丑の日」は2回あって7月24日と8月5日。土用の入りは7月19日、土用の明けは8月6日だそう。土用って、要は季節の変わり目で、何かをスタートするときではなく、むしろ英気を養ったり養生しておいたほうがいい時期みたいですね。丑の日ではない土用の期間に鰻をいただきに名店「石ばし」さんに行って参りました。
土用の丑の日というのは平賀源内が夏がシーズンでない(ウナギは冬が脂がのって一番美味しい季節)鰻屋さんにお客を呼ぶためにキャッチコピーを打ったのが始まりという言い伝え(ホントかウソか⁉)が有名ですが…。石ばしさんは、土用の丑の日は供養のためにお休みです。ちなみに、冬がベストシーズンの鰻でも、夏の暑さ対策の滋養強壮にはいいですね。美味しいし😄
夕立ち?(最近の雨はよくわかりません💦)上がりたてくらいのときに現地到着。
日本家屋の廊下を通って、こんな感じのお部屋に通されました。
お通しです。夏らしい枝豆をはじめグリーンが映える3点盛り。
立派なお重がやってきました。輪島塗です✨玉手箱みたいです。三つ葉のクローバーがかわいいです。アールヌーボーっぽい植物モチーフと曲線というか、和モダン。くるくるっとした茎がダンスしている様が愉しいげで、うれしくなってしまいます。
あつあつとろとろ、上品な鰻入りの贅沢茶わん蒸しです♪
そして、贅沢、鰻のお椀です。器も美しい💫
素敵なデザインの赤い漆器の上に鎮座する、骨せんべい🥰 こんがりキツネ色になって、なんの骨でも同じ味になってしまう直前のギリギリを攻めた感じの食感です。酒のつまみに最高です🙌
次にやってきたうな重。こちらのお重は、前菜の真っ赤なお重にとってかわり、初夏の風物詩、青紅葉をあしらったシックな雰囲気です。今年の夏の暑さは、うだうだ~ですが、こういうキリっとした爽やかな青紅葉をみると夏も悪くないかな~という気分にさせられます。
肝吸い付き
ちなみに、お重の裏は真っ赤。これまた外と内とのコントラストが素敵ですね✨
〆の水菓子でございました。
手入れされた風情ある日本家屋で、日常使いすることない系の手入れの行き届いた和食器も鮮やかさ艶やかさを目で楽しめる鰻屋さんでした。脂の乗りなどは夏の鰻らしい感じでしたが、とても美味しくいただきました。和食に和食器に、日本っていいなぁ、幸せだなぁと改めて感じた次第です。
ときに愉しみをつくり、無理せず英気をやしないつつ、夏を乗り切りましょう。